琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
扇子を口元に当て、クリネアは怪しい笑みを浮かべる。
今までの事が脳裏をよぎり、クリネアを信じていいものか悩むところだが・・・。

そんな事も言っていられないか。
このまま、私を好きになる事もなく終わってしまうのは避けたい。

必ず、フィオナは私の妻にするのだ。
この国の次期王妃として、フィオナを迎えたい。

「・・・わかった。今回はお前を信じよう。本当に悪いようにはしないのだな?」

「私も大人ですもの。安心してくださいませ。・・・その代わり」

「その代わり?」

クリネアはそう言うと、リューイの耳元に口を寄せた。
甘い吐息が耳元にかかる。

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