琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
「・・・悪い。とても緊張している」

見上げると、リューイ様は顔を赤くしています。


「こうやってちゃんとフィオナに触れたのは初めてだから、上手く踊れない。すまない」

「い・・いえ・・・。大丈夫だと・・思いますけど・・・」

「そうか?ぎこちなくて踊りづらいだろう?」

「そんなことはありませんよ。私は初心者ですから、逆に気を使っていただいて申し訳ないです」

「優しいな、フィオナは。・・・・幸せな時間だ。このまま時が止まってしまえばいいのに」

そう言って、ゆっくりと踊りながら私の髪へキスを落としました。
かかる吐息がこそばゆい。

・・・ああ、ダメ。
流されてしまいそう。

自分の気持ちとは裏腹に、身体がいう事を効かない。

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