琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!

朝食も相変わらず豪華すぎて。

朝からこんなに食べられない!と思ったのですが。
いざ口に運ぶとあっさりとした口当たり。
胃に優しい味付けに、やっぱり我を忘れて食べてしまいました。

そんな私を相変わらずリューイ様は、笑顔で見つめています。
そんなに見られると食べづらいのですが、これも仕事のひとつなのですよね。

早く慣れましょう、私。気にしないことですよ。


「ご馳走様でした。とても美味しかったです」

顔の前で手を合わせ、胃に入った食べ物と作って頂いた皆様に感謝を。

ここの料理人は天才です。
こんなに私を夢中にさせるのですから。

「いい食べっぷりだ。料理長も喜ぶよ」

「後で会わせて頂けませんか?どんな方が作っていらっしゃるのか気になりますし、直接お礼を言いたいのですが」

「いいだろう。午前は公務があるので午後にでも」

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