帰り道
「まっ今のは青井の歌へのお礼だから」
「そんなっあんなの適当なのに」
「いやぁ俺は好きだよ青井の歌」
「冗談やめてってなんも出ないよ?笑」
「いらんいらん笑 また聴かせてよー。ここによくいんの?」
「うん、わりと」
「じゃあまた絶対来るから。青井とは良い友達になれる気がするし」
「あはは」
ともだち…か
ってなんで初めて喋った人に友達って言われて落ち込んでるんだろ
「俺、相羽春輝(あいばはるき)覚えとけよ?」
「相羽春輝クン…」
「春輝でいいよ?」
「呼び捨てとかなんか恥ずかしいから」
あたしは男子とはほぼ関わったことがなく呼び捨てで呼んでるのなんか幼なじみくらいだった
「えー。じゃあアダ名とかかぁ?」
「うん。そんな感じかな?」
「そんな感じって…笑
あー
じゃあさ じゃあさ
ハル、ね笑」
「ハル…」
「そ★
可愛い女の子に呼ばれてみたかったんだーっ」
「な…かわ…」
「決定な?」
あたしが言い終わる前にそういってハルが嬉しそうに笑うから頷くしか出来きずに気付けばハルの笑顔に夢中になっていたんだ
そして
あたし達はその日から"友達"になった