願いを星へ。


「"七夕は君と―恋愛編―" ねぇ……」


いかにも女子が好みそうなその本のタイトルにくすりと笑った。



「え……うん。昨日帰り道に見つけて読んでみたらはまっちゃって……」



少し恥ずかしいのか微かに頬が赤くなるのがわかった。


そんな沙織を見て自然と顔が緩んだ。



「勉強……終わりそう?」

「んー今日はここまでにしとく」



そう言いながらパタリと教科書を閉じた。







< 5 / 11 >

この作品をシェア

pagetop