目には目を、歯には歯を
余罪
ダイアナの意識が途切れる直前、身体にビニールが巻かれる感触があった。
だが、意識はそこで途切れた……

「うあああああっっ!!」

ようやくジャックは、声を出すことも、動くことも出来るようになった。

悲鳴と共に跳ね起きる。

荒く息をつく。

ふと、目の前の時計が目に入った。

00:00

……あれから、1分しかたっていない。

ジャックの頭は混乱した。

時間は経っていた筈だ。
最初に一刺しされてから、出血多量で意識を失うまで。

……少なくとも、何度も刺した時間、あれは30分以上はかけたはず。

そんな事を想い出した瞬間、ジャックは激痛に声を出せなくなった。

刺された箇所が、痛い。

痛みのあまり、ジャックは声も出せなかった。

……ダイアナの、ように。






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