覇狼



『春樹………』


春「あぁ。紘人」


紘「なに?」


春「今すぐ調べろ。どっか来るぞ」


紘「りょーかい……伊澄、下っ端集めといて」


伊「あぁ」


急に空気がピンッてした。


みんな、暴走族の顔してる。


春「呉葉、お前は……」


『きーちゃんのとこいるね。』


"私は"喧嘩ができない。


一緒にいても足手まといにしかならない。


そんなことは重々承知してる。



パタパタと理事長室に向かう。


『きーちゃん〜どっかくるよ〜』


ノックもせずに理事長室に入る。


毅「わかった。」


ピンポンパ"一般生徒は、外に出ないこと。教室でおとなしくしてろよ。それから、健太は理事長室"



ピンポンパンポン最後まで聞こうよきーちゃん…


バタバタと、転校してきた日のような慌ただしい足音と、バンッと扉を開ける音。


そんなに慌てなくてもあと10分くらいあるよ時間。


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