無口な彼の、ヒミツと本心
大人になった芹沢君


「おいー、芹沢ー」

「帰りましたよ」

「は?マジで言ってんの?」




カタカタとキーボードを叩く音。

鳴り止まない外線音。


この忙しない就業時間内に、芹沢くんは今日もマイペースに早退した



「あいつマジで勤怠ヤバイよ?」

「社長のお気に入りだから、大丈夫なんじゃないですか」




そんな声が耳に入ってくるけど、私はお構いなしに自分の業務と格闘する
< 9 / 63 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop