ライト∽トワネット
お昼ごろ、俺は部屋でゴロゴロしていた。暖かい日ざしが窓から入り込む。
俺はシエラの兄、イツキ。シエラと同じく王族だ。
今日は何やら騒がしい。祭りか何かあるのだろうか。

「イツキ様大変です!!」

慌てた様子で部屋に飛び込んできたのは召し使いのノトだった。

「どうしたの。朝から騒がしいけど。」

「申し訳ございません!シエラ様が行方不明なのです。」

「…!」

シエラがいなくなるなんて…。俺の予想が的中すれば良いけど…。

「人間界…かな。」

「おそらくそうでしょう。」

「じゃあ、俺が探しに行くよ。」

「よろしくお願い致します。」

仕度を終えた俺は人間界に繋がるゲートに向かった。いつぶりだろう。あの 事件以来行ったことないなぁ…。嫌な予感がする。でも、シエラを探さなくちゃ。

「じゃ、行ってくるよ。」

「いってらっしゃいませ。」

ゲートを通った俺は消えて人間界へと向かった。


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