恋愛ケータイ小説倶楽部
第十一章 奇跡の確率

失恋をして気づいたこと。


それは私が失恋しようが何をしようが地球は廻り続けるし、時間は刻一刻と過ぎっていくことだ。


どんな夜にも必ず朝はやってくる。


失恋した次の日は流石に目が腫れていたけど。


昨日の夜、感動の戦争モノの映画を見ていた、などと言っておけばそこまで突っ込んで聞いてくる友人もいなかった。


大丈夫。


まだ自分の気持ちが芽生えたばかりだから。


その想いを消し去ることは、今ならできる。


まだ戻れるはず。


そう、自分に言い聞かせた。






第十一章 奇跡の確率

< 182 / 217 >

この作品をシェア

pagetop