超能力者も恋をする
プロローグ
すみれは暗闇の中でパッと目が覚めた。

驚いて目を見開いて辺りをざっと見渡したが、どこまでも真っ暗でどんなに眼を凝らしても何も見えないようだ。
何も見えないけれど音は聞こえていて、耳を済ますとザワザワと人の話し声や屋外の喧騒らしき音が聞こえてきた。

足元を見て見るとある事に気がついた。

この感覚はよく知っている。
(あ、私浮いてる…)
< 1 / 135 >

この作品をシェア

pagetop