超能力者も恋をする
8
ヴー ヴー。
携帯電話のバイブの音で目が覚める。
メールが届いていたようで開けて見てみると一枚の写真が添付されていた。

「何、これ?!」
そこには、先輩の部屋入って行くすみれと加藤先輩が写っていた。
服から見て、先日一緒に帰った日の事だと思われる。
一体誰が?どうして?考えても思い当たる節が無くて、気味が悪くて吐き気がしてくる。
(どうしよう、これ先輩にも教えた方がいいのかな…?)
加藤先輩に話した方がいいのか悩んだが、写真に先輩も写っているから伝える事にした。

布団から起きてリビングに向かうと、先輩はもう起きて朝食を作っていた。
魚を焼いてる香ばしい匂いがしていた。

「おはよう、間宮。」
今日は水色のエプロンをしている加藤先輩が、朝日にも負けない眩しい笑顔で挨拶をすると、あまりの眩しさにクラッとなってしまう。

クラっとしてる場合ではないので、気を引き締めて直して先輩に伝える。
「先輩、おはようございます。
朝から変な話で申し訳ないんですけど、ちょっとこれ見てもらえますか?」
そう言って今朝来たメールを見せた。
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