メシトモ!
「じゃあさ、今日一緒にご飯食べに行かない?」

 食べ終わったうどんの汁を飲むか飲まないかを悩みつつ、明日のシフトを思い返した。

「いいけど、明日朝早いし、お酒は飲めないよ」

「そんなのは私も一緒だよ。たまには、お酒なしでもいいんじゃない。健康的で」

「そうだね。じゃあ夕飯食べに行こう」

「うん」

 うどんの汁を飲むのはやよう。個人的には飲みたいけれど、仕事中にのどが渇くから仕方がない。

「じゃあ、私は行くね。仕事終わったらメールする」

「はーい」

 トレーを返却口に返して、スタッフルームへ向かった。

「杉山さん、ちょっといい」

 マネージャーの大友さんがバインダーの中の書類をめくりながら、私に近づいてきた。

「はい」

「来月にあるブライダルフェアを手伝ってもらえませんか」

< 24 / 235 >

この作品をシェア

pagetop