未知の世界3
かなが次に目を覚ますと、見覚えのある天井。
病院?
頭のうしろには、氷枕。
腕には点滴。
私、どうしてここに。
あ、ニックと公園にいたんだ。
思い出した。
幸治さんとお父さんは、有名な医者だってニックから聞いて、、、
それからここにいる。
私の今の状況からすると、きっと熱が出たのかな。
体の怠さからすると、きっと発作はなさそう。
そんなことを考えていると、カーテンが開いて、ニックが入ってきた。
「かな、大丈夫?
熱はどう?」
と私の額に手をやる。
「もうなさそうだね。
点滴も終わるし、帰れそう?
本当にごめんな。
俺が疲れてるかなを、無理矢理公園に連れ出したから。
俺、かなを自分の物だけにしたかった。
彼氏でも何でもないのに。
ただ、今日だけは、かなとずっといたかったんだ。
本当に、ごめんな。」
「ニック、大丈夫だよ。
迷惑かけて、こちらこそごめんね。」
かながニックに謝るけど、それでもニックは浮かない顔。
「ニックのことは友達としか思えないけど、ニックは素敵な相棒だよ!
いつか医者になって、ニックとまた働ける時がくるといいな。」
とかながニックに声をかけると、ニックは顔を上げてニッコリ笑った。
「あっ!
ニック!今何時?」
「夜中の2時になるけど・・・」
「やばいよ!家でお父さんたちが心配してる!」
私はニックと慌てて病院を出た。
熱はすっかり下がっていた。
これなら明日、というか今日だけど、研修に来ることができる。
ニックに今日のことへ口止めして、タクシーに乗って家に帰った。