あなたに包まれて~私を分かってくれる人~
何だかこんな些細な事もいつもと違うように感じる。
二人分のお茶碗を見る。
「どうした?」
私の後ろから声が掛かった。
「えっ?」
私は恥ずかしい場面を見られた気分だ。
「何?早く一緒に住みたくなった?」
そんな風になっても良いかなって思ってしまった私の胸の内を覗かれてしまったような気がして、私は顔を赤らめた。
「いただきます。」
用意が出来て、二人でテーブルに座る。
初めて自分の作った夕食を二人で食べる事に幸せを感じる。
「おいしい。」
郁也さんは意外そうな顔をする。
「会社での萌香を見ていると、こんな風に料理をするなんて意外だった。不器用だからあまり料理をするイメージがなかった。」