あなたに包まれて~私を分かってくれる人~
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この後、しばらく郁也と時間を取れなくなってしまった。

私はこの日の事が引っかかってしまって、自分から連絡出来ない。

2,3日に1度ほど、郁也からラインは来る。

-大丈夫か?-

いつもこの一言。

でもこの一言が送られてくると、私はホッとする。

その時は少し長いラインを送るけれど、郁也からは返事はなかった。

やっぱり怒っているのかな。

私はついつい考え込んでしまう。

社長や小夜子さんは初めのうちは浮かない顔をする私の事を心配してくれていたけれど、最近はそっとしておいてくれているのを感じる。

有美が心配して、何度か夕飯に誘ってくれた。

そして透さんから郁也の様子を聞いた。

「郁也は信じられないくらい仕事に没頭している。正直そばに居る俺が近寄れないぐらい殺気立っているよ。だから萌香さん、郁也にもう少し余裕が出来るまで、待ってやってくれないかな。」

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