あなたに包まれて~私を分かってくれる人~
「またゆっくり話を聞いてあげるから、そろそろ仕事しようか。」

チラリと小夜子さんは時計を見た。

さすが、小夜子さん。

始業時間ぴったりだ。

いつの間にか社長は2階に上がって行ったようだ。

朝一番は2階の営業課内で営業課と工務課全員で簡単な朝礼をしている。

今日は山崎さんがその前に出掛けて行ったけど。

私達はそれぞれの席に着く。

私がメールの確認をしていると…。

いつものように、階段から何人かが下りてくる物音がする。

どうやら朝礼が終わったようだ。

今日は時間が短かったような気がする。

「おはよう。」

社長が事務所に入って来た。

「おはようございます。」

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