遠すぎる君
新しい恋
結局、景子先輩と高野先輩は上手くいったみたいで部員全員(とはいっても3人だが)ホッと一安心。

景子先輩には
後日一緒に買いに行ったというお揃いの合格祈願の御守りを自慢された。

あまりのラブラブぶり(景子先輩の猛攻撃に高野先輩は照れてるだけ)に
みんなアングリ。


そして岸田先輩に何ヵ月も返事ができず、
それでも先輩は私を焦らすことなく冬になる。

相変わらず引退した部活に時折顔を出し、
喫茶店へはコーヒーを飲みに来るだけ。

真紀ちゃんはそんな私達に呆れ果てているけど。



そろそろ年賀状……と年賀葉書を目の前にしても
やっぱり遼に出すべきかやめるべきか悩むぐらいだから、まだ彼を思っているんだろう。

意外としつこい性格だな、私。


岸田先輩と私の距離はじわじわと縮まってるのはわかる。

デートではないけれど、時々一緒にデパートをうろうろしたり、
図書館で一緒に勉強したり。

そしてバイト先にも来てくれて、その後送ってくれたりする。

こんなんで有名国立大に受かるのだろうか……なんて心配しながら、クリスマスにケーキを食べに行く約束までした。

もう、答えは求められてないのだろうか。
だって、もし先輩が大学に受かれば一人暮らしを余儀なくされる。

それでも私と付き合いたいと思ってる……?

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