裏ギフト
拡散
翌日、いつも通り学校へ向かっていると途中で永遠とバッタリ会った。


「よぉ、侑里」


軽く手を上げて駆け寄ってくる永遠。


その腕はほどよく筋肉が付いて来ていて、毎日部活や筋トレを頑張っている様子が見て取れた。


「おはよう永遠」


朝から永遠に会えた事で小躍りしてしまいそうだったけれど、あたしはいつもの笑顔で永遠を迎えた。


「この前侑里がくれたクッキーうまかったな」


「あれなら、あたしの家にまだあるよ? よかったら食べに来る?」


「まじで!?」


永遠の目が輝く。


「もちろん」


あたしは笑顔で頷いた。


あのクッキーはお母さんの同僚が旅行に行って、大量に買ってきたものだ。
< 142 / 382 >

この作品をシェア

pagetop