裏ギフト
カタログ
翌日。


学校へ向かう途中後ろから声をかけられた。


「侑里おはよ」


「侑里、昨日どうしたのぉ?」


その声の持ち主は、顔を見なくてもわかる。


初とつぐみだ。


そうえいえば昨日2人からメールが来てたっけ。


面倒くさかったし、遊ぶ気にもなれなかったからメールに返事もしなかったんだ。


「ちょっと体調が悪くて、寝てた」


「えぇ、大丈夫?」


「無理しちゃダメだよ?」


そう心配しながらも、2人はなんだか楽しそうに笑顔を絶やさない。


昨日、何かあったみたいだ。


「実はね、昨日2人で遊んだんだ」


初がさっそくその話を始めた。
< 197 / 382 >

この作品をシェア

pagetop