裏ギフト
あたしとウサギや猫のようにして殺したい。


そんな見えないメッセージをあたしは肌で感じていた。


部屋で1人でいると落ち着かず、猫のギフトをテーブルに並べてみた。


真っ白な毛で、大きさは大人の猫くらい。


明日、パーツはすべてそろう。


あたしはそれを組み立てなければいけないのだろうか?


1人で……できるだろうか……。


そう思ったとき、玄関のチャイムが鳴った。


あたしは慌てて一階へと下りて玄関を開けた。


「翔真!?」


そこに立っていた翔真の姿に驚き、目を見開く。


翔真は私服姿で、手には靴屋の袋を下げている。


「これ、約束通り買ってきたから」


そう言い、あたしに靴屋の袋を押し付ける。


「ちょっと、どういうつもり!?」


あたしは約束なんてしたつもりはない!


袋を突き返そうとしたとき、翔真がその場に座り土下座をしてきたのだ。


「頼む! 明日のギフトで君に指示が出るんだろう? それ、どうしても見たいんだ!!」


そう言い、玄関に頭をこすりつける翔真。


「や、やめてよそういうの!」


あたしは慌てて翔真の体を起こす。
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