裏ギフト
他校の彼女
無事にギフトを組み立てる事ができた翌日は月曜日。


あたしは寝不足で眠たい目をこすりながら学校へ来ていた。


そして教室へ入るや否や、翔真の机に女子生徒たちが集まっているのが目に入り、あたしは立ち止まった。


どうしたんだろう。


いつもは空気みたいな存在で、女子からはあまり相手にされてないのに。


そう思いながら自分の席に座る。


その時だった、初とつぐみが声をかけてきた。


「侑里と奥田君は付き合ってるんでしょ?」


「は……?」


突然の言葉にあたしはキョトンとして2人を見る。


2人はニヤニヤと笑っていて、おもしろいオモチャを見つけた猫みたいだ。


「昨日奥田君が侑里の家に入って行くのを見たんだってさ!」


そう言い、クラスの女子を指差す。


あたしはそちらへ視線をやり、ため息をはき出した。


相手はあたしと家の近いクラスメイトだ。


帰りがけにでも偶然見かけたのだろう。
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