オレンジの記憶
記憶の中



「おせーんだよ、バーカ。」


そう言う彼は泣いていた。




「春くん泣いてるの?」

そう私は心配そうに投げかける




「はっ!泣いてねーよ!お前がおせーから、待ちくたびれてあくびしたんだよ!」


そう目をこすりながら背を向ける



あの時、何故春輝が泣いていたのか
私は今だに気づけないでいた…


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