天敵なキミに恋をした
彼の中学時代




次の日の部活終了の時間。




「そういえば昨日のデートどうだった?」



りりちゃんが楽器を片付けながら私に問う。




「うえ⁉︎ど、どうって……助けられたり妹さん綺麗だったなぁ……」




強気で美人な美希ちゃん。学校ではモテるに違いないな。





「何その話、詳しく話しなさいよ。」





「え、なになに?詩音ちゃんデート行ったの?好きな子と?私も聞きたい。」




亜美先輩も興味津々で、ふたりに説明をする。




ナンパから助けられたこと、プレゼントを選んだお礼に妹さんに合わせてくれたこと……




今回もまた名前を伏せて話す。


それと、お兄さんのことはなんだか言わないほうがいい気がして黙っておく。




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