天敵なキミに恋をした
「それにさ、俺、彼女のこと大好きなんだよね。いじめたらすぐ涙目になるし、反応いちいち面白いし。とにかく可愛すぎるんだよ。
だからそんな彼女をバカにされたらムカつくよね。」
相沢くんがニコニコと黒い笑顔を出す。
「ひっ…でも、アタシたちと遊んだ方が…」
「あーもう、しつこいなぁ。俺、女に手あげる趣味ないけど、こんなしつこいならしょうがないかな。」
そう言って手をポキポキと鳴らすとギャルたちは逃げていった。
「ごめん、神崎、手間かかっちゃったって……おびえてる?」
相沢くんから少し距離取ると苦笑する相沢くん。
「まったく、ほんとかわいいなぁ…おいで。」
相沢くんはそう言って両手を広げる。
恐る恐る私は近づいて相沢くんに抱きついた。