今日も上からものを言う。
取り残された私は、閉まって行くドアを見つめる。
そのまま小さな音を立てて閉まるドアを見て、涙が目から零れ落ちる。
終わった……。
永瀬くんとの関係は終わってしまったんだ。
好きなのに。
私だって大好きなのに。
必要に決まってるじゃん。
だから、あの写メが流出するのは困るんだよ。
流出したら一緒にいれなくなるんだよ?
……ってどっちにしろ一緒にいれなくなっちゃったじゃん。
私はこれからのことを思い、ドアを見つめて、ただただ静かに涙を流し続けた。