今日も上からものを言う。
「好きだよ、律」
「当然でしょ」
自信満々って感じに言ってるけど、頬が少し赤いのに気づいてるよ?
そうゆうところも大好きなんだ。
上から言うのはただの照れ隠し。
だから嫌いじゃない。
「そろそろ行くよ」
「うん!」
「手、繋ぎたいんでしょ?
仕方ないから繋いであげる」
そう言って差し出される左手に、笑顔で自分の右手を重ねた。
私の大好きな人は、今日も上からものを言う。
【今日も上からものを言う。】*おわり*