今日も上からものを言う。
「連絡先、僕の入れといたから呼ばれたらすぐに来ること。
分かった?」
「分かりたくない……っていつのまに!?」
私の手に置かれたスマホに目を見張る。
何で私のが?
自分で出してないのに、永瀬くんから渡されたことに驚く。
プチパニックを起こしていると、フッと鼻で笑う。
「ロックかけないと、落とした時とか危ないよ?」
確かに危ないと思うけど、めんどくさくてロックはかけてないの。
って、開いたの!?
私は急いでさっき言われた連絡先を確認する。
そこには永瀬くんの名前が。
ついでにラインも見ると、そこにも永瀬くんの名前。