40年目の奇跡

ハローワーク

先輩は私の話をじっくりと聞き、次の三つのアドバイスをくれました。
(1)京都を離れてはいけない。
(2)北山杉、糸鋸に執着しない。
(3)家族の言うことをよく聞いてゼロからスタートすること。
というわけで、しっかりとお題目をあげてハローワークに行くことになりました。

あのわがままな私が素直にみんなの意見を聞いて行動するなんて、
自分が一番びっくりしました。ハローワークはとても親切で思いのほか
高齢者にも仕事がありそうです。そこで3件電話してもらいました。

ところが3件とも年齢問わずと書いてあるのにもかかわらず65歳まで。
4件目でやっと面接OK。球場の清掃。免許有。いたって元気。67歳。3人。
結果がわかるのは1週間後と言うことでその間に山間部に行ってみました。

できれば糸鋸の仕事があればと思いつつ道の駅でいろいろと話を聞きました。
内容はとても厳しいものでした。念願のトンネルがもうできるそうで、すべては
それから、そんな感じ。

1週間後不採用通知が来ました。引き続き8t免許を生かして送迎、これも不採用。
母子寮の宿直、面接では大いに盛り上がったにもかかわらず不採用通知。嫁はんは
さっさとコネで会館の清掃。ルンルンでもう働いています。朝5時起き。
ほとんどお題目も上げないのになぜ?と思いつつめげずに10件目。これはいける!
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