オトコなのにオンナ……なのにオトコ!?
やっぱり和樹の隣は心地いい。価値観がそっくりなんだよな。
飛行機が爆音を上げて何台も去っていく。
俺達はただ黙ってそれを見続けていた。
なんかいつもより静かだよな……。
……。
…………。
…………!?
「そういやっ!!香織達は?」
「やべっ、見かけてねーし!!」
まさか……俺ら探されてる!?
俺達はしっかりと手を繋いで搭乗口まで走った。
ぬくもりの全てを心に刻み込みながら。