狐と嫁と溺愛と
なおさら、様なんてつけてほしくないよ。



「ナナって呼んでよ。志鬼くんとは友達だから」

「マジで?じゃあ…ナナ…」

「な、なんで照れんのっ‼︎」

「いや、なんとなく…。で、春乃は猫なんだろ?」



春乃は呼び捨てかいっ‼︎



ムスッとした春乃が、志鬼くんを志鬼と呼び出して。



なんだか楽しい、こういうのも。



「美人のくせに性格キツイな‼︎」

「うるさいよ。あんた、マジでうるさい。ほら、ボーリング行くよ」




なんだかんだ、仲良くなりました。



楽しい時間は早く過ぎるもんで、春乃を送ってから志鬼くんと帰る。



「あれ?ナナちゃん」

「あっ、龍之介くん‼︎」

「えっと…へぇ…」

「へっ⁉︎これは違うよ⁉︎デートとかじゃなくて‼︎」



クラスメイトの龍之介くんに会った。



志鬼くんを見て誤解をしてるようです。



「あ?なんか文句あんのかよ」

「ちょっと、志鬼くん⁉︎」



なんで喧嘩腰⁉︎



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