狐と嫁と溺愛と
ナナを堪能して満足な俺はその後も仕事に没頭する日が続く。



「大河様〜、出前に来てやったぞ」

「おぉ、白銀。ありがたいな」

「ホント、好きだな、うちのラーメン」

「お前のラーメンが最高にうまいからな」



執務で忙しい俺のため、白銀がラーメンの出前に来てくれた。



昼時だというのに、出前ついでに休憩するらしい。



「ん、うまい」

「嫁さんの分は良かったのか?」

「太ること気にしてんだよ。妊婦だからな」

「えっ、もうできたのか⁉︎羨ましいなぁ…。やっぱり俺も嫁もらおうかな…」

「好きになったヤツがいい。竜美のように愛のない婚姻関係なんて地獄だろ」

「そうだよなぁ〜。誰かいいヤツいねぇかな?」



いいヤツね…。



ここはひとつ、あいつに聞いてみるか。



ラーメンを食い終わってから、また仕事に励み、ナナの検診の日、あっちに戻った。



子供は順調にデカくなっていて、ナナも健康そのもの。


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