ミルト


私は急いで
体育館倉庫に逃げ込んだ。






―バンッ!!―






―ドンッ―







「…イッたぁ」







しまった。

勢いよく扉を開けると
反対側に人がいたらしい。





そっと
扉から顔を出すと男子生徒が1人
倒れていた。





ヤバい、ヤバい!






…死体はどこに捨てよう。


やはり山か、
いや山だと虫がよるし

ならば
川の方がいいか。





「…あの、
全て口に出てますよ?」





男子生徒は
起き上がった。





「なんだ
まだ生きていたのか。」






「あの、
それも言葉に出てますよ?」





しまった。



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