陥落寸前!?俺様部長に愛されすぎています。



目的地に着いたのか、車を停めてやってきたのは定食屋さんだった。


何だか以外で、部長は定食屋のイメージが全く無かったからだ。


社長の息子だから定食屋とかよりも高級レストランとかに行ってそうなイメージしかない。


テーブルに座ると部長が話しかけてきた。


「俺のオススメでいいか?」


「はい」


オススメって事は前にも何度か来たことがあるって事だよね?


すると部長は"海老フライ定食2つ"と言った。


「ここの海老フライ定食ってマジで旨いんだよ!」


「何か以外ですね?聡は定食屋のイメージが全く無かったし、高級レストランとかのイメージが強いから」


「ハハハッ!何だそれ?
一応は社長の息子ってのでお前の勝手なイメージかもしれないけど、俺だって普通に定食屋くらい行くから!
学生の頃は友達とよく行ったりしてたし、親父も一応は社長だけどお袋の手料理が好きだから付き合い以外は家でちゃんと食べてたしな。」


「確かに、ゲームセンターに行った時点で私達と何も変わらないですよね!」


「当たり前だろ?」


何て言って笑ってる。
そうやって笑ってる時はいい男だけど口を開けば…。
それは私の心の中だけに納めておこう。


海老フライ定食がきて、部長は目を輝かせていた。


「「いただきます!」」


そう言って海老フライを食べたらサクサクしていて、身もプリプリしていて凄く美味しかった。
タルタルソースがまた美味しくて、部長のオススメと言ったのが分かった。


「やっぱ久しぶりに食べたけど旨い!
翼も旨いと思うだろ?」


「凄く美味しいです!」


「だろー!」


満足そうに笑いながらバクバクと食べている。


いつもは私をお前とか言ってるけどたまに名前で呼ばれるとドキッとしてしまう。


急に家に訪問してきたと思ったら、お昼ご飯は食べるし、勝手にベッドに寝転んでるし、デートに行く羽目になるし、キスされるし。


何だか不思議な人。


ご飯を食べ終わり、車に戻った。


もう家に帰れるよね?




< 22 / 142 >

この作品をシェア

pagetop