twins cherry
Doubledate

そして休みが明けて1月中旬。


「ねぇ琉奈、今度デートしない!?」


体育が終わって着替えていると、桃花がそういってきた。


「え、デートって……」


「私達と春翔達で買い物にいくの! いく?」


「うん、春翔くん達もOKしてたの?」


「もちろん!!」


「……あっ、琉奈、桃花!」


教室に戻ると、春翔くん達がきた。


「あっ、いつなら空いてる? デート」


「僕達はいつでも空いてるよ〜」


「そう? ……じゃあ明後日に決定☆ このあと授業ないし帰ろっか!」


私達は荷物をまとめて学校を出た。私と春翔くんは、桃花達の後ろを歩いていた。


「……あ、冬翔私があげたマフラー使ってくれてるんだ!?」


「あぁ。桃花はマフラーとかしねぇの?」


「うん、家に一応あるけど使ってないんだよね。さすがに今日は寒いな……」


桃花がそういってくしゃみをすると、冬翔くんは自分のマフラーを半分首に巻いて、残りの半分を桃花に巻いた。


「寒いならしてくりゃいいじゃねぇか。心配させんな」


「……ありがと冬翔!」


桃花はそういって冬翔くんの左腕に抱きついた。冬翔くんは『……別に』といっていた。


「……桃花と冬翔くん、ラブラブだね〜……」


「じゃあ僕達も“ラブラブ”する?」


「えっ?」


春翔くんの方をむいた瞬間、目の前が暗くなった。……春翔くんがキスをしてきたから。


「ね? ラブラブでしょ?」


春翔くんはそういってニコッと笑った。前を歩いていた桃花達はニヤニヤと笑った。


「ラブラブですね〜♪」


「もっ、桃花っ……!!」





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