twins cherry
Invitation

そして4時間目の授業中、春翔くんはなにかを私のノートの端に書き始めた。書き終わったあとノートの端を見てみると、【琉奈ちゃん、今度の土曜日空いてる?】と書かれていた。私は【うん、空いてるよ!】と書いて返事を待った。


数分後【僕と冬翔と桃花と琉奈ちゃんでさ、遊園地にいかない?】と書かれていた。春翔くんの方を見てみると、肘をついてうたた寝をしていた。一方、冬翔くんはというと……


寝ちゃってる……。桃花は一生懸命先生の話を聞いてノートにまとめていた。


「えー、ではこの英文を……中川春翔! 訳してみなさい」


「……ほぇ……??」


春翔くんは目を覚ましたが、何を聞かれたのかは分からないらしい。


「……る……琉奈ちゃん、今どこやってるの……?」


「No.2の英文を日本語に訳すんだよ」


教えてあげたおかげで、春翔くんは先生に怒られないで済んだ。



「琉奈ちゃん、さっきはありがとね、教えてくれて!」


春翔くんは授業が終わったあとすぐに話しかけてきた。


「あっ、そういえば遊園地……いく?」


「うん、もちろん!」


「やった〜!! ねぇねぇっ、琉奈ちゃんもいくって!」


春翔くんはまだ寝ている冬翔くんを無理矢理起こした。





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