殺人と笑顔と温もりと








歩いていると

パトカーのサイレン音が

何台も響いていた




向かう先はあの住宅街

もしかして

もう死体が見つかったのか




気になったので

踵を返して戻って行く




予想通り

あの家の前に停車していた

野次馬がどんどん集まってくる




ぼんやり眺めていると

隣にいるオバサンたちの会話が

耳にはいってきた





「殺人事件だそうよ
物騒よねぇ

最近噂の
連続殺人鬼の仕業みたいよ」


「怖い世の中ねぇ

早く捕まれば良いのに
一体警察は何しているのかしらね」


「この間も仕事帰りのサラリーマンが
殺されたそうじゃない

しかもこの近くの繁華街付近で

それで今回この場所でしょう?
犯人もきっと近くにいるはずだわ」








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