俺様主人の拾われペット





「………。」






----------で。


俺はそのままその言葉の意味を見出せずに次の日の朝を迎えた。

あ?この目のクマどうしたって?

どうもこうも、
見ての通り寝不足なんだよ。
考えてたらすでに朝方でろくに睡眠取ってねぇんだよ。






「………。」






なのにこいつは呑気にスヤスヤ寝やがって。

誰のせいでこんな眠れなかったか分かってんのか小娘め。





俺は千夏の寝顔を見ながら
そっと頭を撫でた。

そしてそのまま頬を両方から掴んで
横に伸ばす。




「う…ぃー…。」

「おらバカ犬起きろ。朝だ。」






いつも通り千夏を起こしにかかる。

ったく、なんで俺より寝てる奴が
俺より遅起きなんだよ。

なんて思いながら
なかなか起きない千夏の頬をさらに縦横に引っ張る。





「ちーなぁーつぅーー!!」

「うっ…ふぁいーー!はなひてふらはい、ひほみはう!!(はいーー!離してください仁美さん!!)」






どうにかこいつを起こし
俺は今にも閉じそうな目を気合いで開け続け
弱い足取りで朝食へ向かう。

千夏も眠いらしく、欠伸をしながら俺の隣を歩く。






「…あ、仁美さん先に座っててください。私顔軽く洗ってきます。」

「ん…。」






軽く返事を返して俺は部屋に入る。





(…やべぇ〜…今目閉じたら3秒で意識飛びそう。)



あまりの眠さに、何度も瞼が上がらなくなる。

これ我慢しすぎて白目とか知らないうちに剥いてたら最悪だな、なんて考えながら
持って来られる朝食へ目を向ける。


そしてすぐに千夏が帰ってきて
パッチリとした目で朝食を見つめ

揃うと元気にいただきます!と言って食べ始めた。





(…これが現役学生と社会人の差…。)






俺も老けたな、と実感しながら
朝食を進めた。





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