俺様主人の拾われペット

約束の日

-千夏said-






なんだかんだと過ごしていると

ついにやってきました土曜日。





(………。)






今日は何故かソワソワして
いつもより朝早く目が覚めてしまった。


目はパッチリと覚めていて
ベッドから降りて
仁美さんが部屋に来る前に着替えを済ませる。





-------ガチャッ






「おい千夏朝だ…って、もう起きてたのか、珍しい。」

「え、あ、おはようございます…。」






そして
私を朝からソワソワさせている張本人、仁美さんが部屋に入ってくる。

ノックもせずに勝手に入ってくるのは変わらずで
もう何とも思わなくなってしまった。

それはそれで私もいけない気しかしない。






「朝食行くぞ。」





仁美さんのその言葉に従って
私は部屋を出て食事の部屋へ向かう。

今日の今日まで予定に関して全く話してくれなかった仁美さん。

予定を空けさせられた理由は未だ分からない。






(だけど、何だろうこの落ち着かない気持ちは…。)





思えば仁美さんが珍しく夜部屋を訪ねてきた日
様子がおかしかったような気がするのに
それも何だったのかわからないし。



気になることだらけで落ち着かないなぁ…。




と思いながら前に座る仁美さんに視線を向ける。

すると視線に気付いたらしい仁美さんが
私の方を見た。






「…何だ。」

「え、いや、何も…。」

「…?」






仁美さんは黙ってまた食事を再開する。



…はぁ、気になるけど聞けないなぁ…。



そう思いながら私も食事を進めて
お互い完食した頃に挨拶をして部屋に戻った。






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