サヨナラの向こう側
明日から、楽しみだな。


ウキウキしてる自分に驚いた。



「美久、なにニヤニヤしてんだよ?」


「千広には内緒~」


「何だよそれ。


それより、一緒に帰ろうぜ」


「うん」


千広は、家もお向かいだし、親同士も仲良くて、気を使わなくていい数少ない友達。


その時、一緒に帰る私たちを見ている視線には、まだ気づいていなかったんだ。

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