サヨナラの向こう側
なんか、少し皆川先生に近づけたみたいで、嬉しかった。



「じゃあ、明後日から部活でもよろしくな」


「はいっ!」


「いいお返事」


皆川先生が、私の頭をポンポンって叩いた。



ダメだよ、先生。


頭から、先生の手の感触が離れないよ。




ふわふわした気持ちのまま、電車に乗った。


皆川先生も、同じ沿線に住んでるんだ。


いつか、一緒に学校へ行けたらいいな。



私は、幸せな気持ちでいっぱいのまま、帰路についた。


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