サヨナラの向こう側
「美久、聞いてんの?」


突然、千広にデコピンされた。


「痛いなぁ、なに?」


「皆川先生が、部室に来いってさ」




「えっっ!」


私は驚いて、立ち上がった瞬間に椅子を倒してしまった。



「おい、なにやってんだよ。


美久、最近おかしいよな」


「おかしくなんかないよ、じゃ、ありがとね」



私は、部室に走っていった。


なんだろう、昼休みに呼び出されるなんて。


< 29 / 270 >

この作品をシェア

pagetop