私って悪女…

9月2日

日の光が差し込み、私は目を覚ました。
「ん〜、はぁ〜」
いつものベットと違う…
それに裸?!
隣を見ると、順が寝ている。
どう言う事!!
「順!起きて!」
「う〜ん、円おはよ」
「昨日、何があったの?!」
「円が誘って来て、そのまま…」
順の部屋に来た所までは覚えている。その後は…
「私、順とHしたの?」
「あぁ、ダメだった?」
「いや…そんな事はないんだけど…」
「まさか、覚えてないの?」
「…うん」
やっちまった〜、私って最低だ。
「すごく積極的だったよ」
「そうなんだ…」
「後悔してる?」
「ううん…」
順に抱かれた。
覚えてない自分に腹がたつ。
「もう一回しようか?」
「え?いや、大丈夫」
恥ずかしくて服を取る。
「私、帰るね」
「待って、そばにいて…」
後ろから抱き締められる。
ドキドキした。
「俺から逃げないで」
「うん…」
鼓動がさらに大きくなる。
どんどん順に惹かれていく。
心地よくなっていく。
信司の事は?
好き、でも、順も好き…
「俺、嬉しかった。円が身を任せてくれて」
「私、順が好き…でも、信司も好き」
本当の気持ちを打ち明ける。
「好きになってくれただけでも嬉しいよ」
なんて心が広いんだろう。あの時と大違い。
「とりあえず、服着てもいい?」
「うん、いいよ」
着替えを済ませ、リビングのソファーに並んで座る。
「これから出掛けない?」
「どこへ?」
「ドライブで海」
「ん、いいよ」
いったん部屋に帰り、着替えとメイクを直す。
「行こうか」
車に乗り、海を目指す。

外は暑いが、順と手を繋いで浜辺を歩く。
「ごめんな」
「えっ、何が?」
「信司を殺すなんて言って…俺どうにかしてた」
「私が追い詰めたみたいだし…」
海に目を落とす。
「いや、俺が弱いだけだ、円は悪くない」
「うん…」

自分の部屋でくつろいでると、チャイムが鳴った。
「はい」
「円、どこ行ってた?」
「あっ、順と出掛けてて…」
「昨日は?」
「タケと司で居酒屋行ってた」
「俺は?俺との時間はとってくれないの?」
「入って」
中に入り、お互い座る。
「時間をとれなくて、ごめんなさい」
「今からは円を独占してもいいの?」
「うん」
「じゃあ、今すぐ抱きたい」
「えっ?」
有無を言わず、ベットに運ばれた。
「ちょ、ちょっと…」
「俺ガマンしてたから、止めらないよ」
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