純白のチューリップ

始まり



「もぅ、毎回毎回嫌になっちゃうよ。能力が無いからって馬鹿にしてさー」




むくれ顔のまま目玉焼きを口に放り込む。






あー…砂糖少なすぎた。


今は糖分を欲してるのに…



「渚がいっつも寝てるんだから当然よ。むしろ優しいでしょ、それだけで済んでるんだから」





糖分を欲していると言ったそばからの辛口コメント。




打撃を受けつつ項垂れる。




「だってー…眠いんだよぉ…」






朱里さん、優しくして下せぇ。



だって人間は寝ないと生きていけないんだよ?




睡眠、大切なんだよ?







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