Longing Love ~あなたに恋して、憧れて ~
彼は、近くのコーヒーショップに入った。
「驚いた?
春妃がくると思ったのに。顔に書いてある」
彼は、自分に、こんなことをする
権利があるのは、
当然というように堂々としている。
「どうしてこんな真似を」
「高城君?君が春にとって、
大切な人だっていうのは分かるよ。
でも、春を幸せにするのは、君じゃない。
実際君は、春を追い詰めてる」
「ちょっと、待って下さいよ。
意味が分からない
何ですか、いきなり出てきて」
「そうかな。悪いけど、
いきなり出てきて横取りしたのは、
君の方だよ」
彼は、立ち上がって帰ろうとした。
「冗談じゃない、何言ってるの!
春妃はあんたのものじゃない」