Longing Love ~あなたに恋して、憧れて ~
「ああ…ナオったら、
になってそんなこと言って。
ねえ?私どうしたらいい?」



「俺は、君がいい。
君じゃなきゃ駄目なんだ。
こんな簡単なことを言うために、
十年もかかった」


「ナオ…でも、私もう…」


「遅くなんかない」


「仕事の帰り道、空を見て
月がキレイだって真っ先に伝えたいのも、
君だよ。

美味しい物を食べた時、
今度、一緒に食べに来たいと思うのも
君なんだ」


「ナオ…」


「君が嫌でなければ…ずっと一緒にいてくれ」


「うそみたい…でも、私は、
久俊さんを放っておけない」



「じゃあ、俺はどうなる?」


「1日の最後におやすみって言いたいのに、
君は、俺に電話をさせて、
旦那に、ちょっと奥さんを借りて良いですか?
って言わせたいのか?」


「ごめんなさい…」

私は、首を横に振る
涙でつまって声が出せなかった。



私だけが… いいわけない。


「春妃、いいかい?君は、俺に、
休みの日に、
縁側で二人でお茶を飲みたいのに、
君の旦那に、
春妃を貸して下さいって言わせたいのか?

まだある。俺は、

君が…他の男のためにキッチンに立つのは
堪えられない。

だから、どこにも行かないって言ってくれ」

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