制服汚しちゃいました






「藍梨ちゃん、笑った顔、すっごく可愛い!」



「えっ?」



「これに悠翔も惚れたわけだ…。」



美咲ちゃんは、ひとりでうんうんと頷いて、悠翔に少し近づく。



「藍梨ちゃん可愛いから、取られないように気をつけてね。」



「んなことわかってるよ。
藍梨は誰にも渡さない。」



悠翔のその言葉に、あたしの顔がみるみる赤くなったのが、自分でわかった。



「だって。藍梨ちゃんっ。
良かったね、愛されてて。

じゃあね〜。」



美咲ちゃんは、笑顔で手を振って、人ごみの中に消えていった。




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