【短】気付いたら君を見てた
「実際、翼はただの女嫌いだからな。あの悪態がなかったらモテただろうに…」
泣くフリをする春馬を置いて、俺の意識はまた伊藤へと飛んでいた。
なんで俺を嫌わないのか。
それだけが不思議で、その日は一日中そのことを考えていた。
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それから数日のこと。
あんなことを考えてたからなのか、初めて伊藤と話すタイミングが訪れたんだ。
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