ふわりゆるりとまったりと
哀愁歌

自習の時間。

真面目に勉強する人なんて、私のクラスにはいなくて。

私はいつものメンバーとともに話していた。


「稀蝶の妹って可愛いの?」


私は、客観的に見れば、妹は可愛くないと言った。


「やっぱり、稀蝶はおかしいよ」


目の前にいる、友であるはずの子が私に向かってそう言った。

なんで?"やっぱり"って、ずっと私のことそう思ってたの?



「人としてありえないよね。血が通ってないんじゃない?」



もうひとりのともであったはずの子もそう言う。


人として有り得ないようなこと私した?


「妹のこと、客観的に見るとか有り得ない。と、いうか、可愛くないと、愛せないでしょ」


客観的にものを見ることは悪いことなの?


まず、妹が可愛いかどうか聞いたのはあなた達の方だよ?


可愛いかどうかは、普通客観的にでしょう?


冷静に、客観的にみることなんて、簡単でしょう?


綺麗なものしか愛せないの?



そう、あなた達がいうならば、、、



君たちの方が……人として有り得ないじゃないか。


私は、君たちのことを少なからず信頼していたよ。


だけど、もう、君たちは私の友ではない。



君たちの前で、私は道化になろう。



君たちの望む姿でいよう。



私の心は、君たちにむけて、2度と開かない。



but end
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