キセキ ーEverlasting love
「「詩音………!!!!」」



コールをしてすぐに、お母さんは出た。

息も絶え絶えになった私の様子に気づいたのか、お母さんとお父さんが部屋に飛び込んできた。


「お…かあ……さ、お父さ………ん」


「詩音?! しっかりしなさい!
…今病院に連れて行くからね!!」


苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい。

だんだんとボヤけてくる視界。
頬を伝う涙。
私の名前を呼ぶ2人の声も、遠くなる。


あぁ…私、死ぬのかな。



アザのこと。
ちゃんと話していればよかったかな。


みんなに……会いたい。



数分して、救急車のけたたましいサイレンの音が辺りに響いた時、私の意識はすでに遠のいていた。




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